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旅行前にネットでレストラン情報を調べていたら、ヴェネツィアの観光スポットに並んでいるレストランはおいしくないのに値段ばかり高い、なんて話をよく目にしたので、レストランを探すときは、いつも外に出ているメニューを疑いの目でじっくり見てから入っていました。 でも1日観光したあとでは、もう疲れたからどこでもいい!ってなることありますよね。ある日そんな感じで広場に面した好シチュエーションのレストランに入ったのですが、まずくはないけれど何の変哲もないピザやパスタが出てきて、やっぱりそうなのか〜と残念無念。食事の重要さを痛感したので(ちょっと大げさですが)、次の日は妥協せずに、下調べしてあった魚料理のおいしいレストランに出かけていったのでした。 そこは、すごく狭い路地にぽつんとあったのですが、中に入るとシンプルであたたかな雰囲気。古い木のテーブルに藁編みの座面の椅子、オルネ ド フォイユのオリジナルランプに使われているような陶器のソケットのシェードランプが下がっていました。デコレーション類がほとんどなく下手すると殺風景になりそうなところ、床は模様入りのタイルだったり。果たしてお料理の方も郷土料理をベースに、上辺だけでない創意工夫が感じられ、とても美味しかったのです。 デザートまで食べて最後にエスプレッソをお願いしたら、「うちではエスプレッソではなくイタリア式のコーヒーをお出ししています」とのこと(モカエキスプレスのコーヒーですね)。なかなか洒落たこだわりだなと嬉しくなりました。そのときにでてきたカップが陶器ではなく、ガラスにヴェネツィアのコーヒー屋さんCaffe del Dogeのマークがプリントされたもの(下の写真参照)。これは旅の記念のお土産にぴったり!と思ったのでした。 後日別の街に移動したとき、そこにCaffe del Dogeのカフェがあったので、そのグラス目当てに行ってみたのですが、グッズの棚には普通のエスプレッソカップだけしかありませんでした。お店のスタッフに「グラスはないの?」って聞いたら、「これのこと?」とカウンターからお店で使っているのを出してきてくれました。新品はあいにくなかったのですが、特にキズなどもなかったので譲ってもらうことに。「値段が分からないから上司に電話してみる」なんて、変なお願いにもかかわらず、親切に対応してくれました(1コ1ユーロでした。安!)。 ヴェネツィアングラスは買いませんでしたが、こんな風に旅の思い出ばなしと結びついたお土産がみつかって、自分は満足なのでした。もちろんモカエキスプレスも買いましたよ。 ◎オルネ ド フォイユでは手軽に使える電気式のモカエキスプレスを販売しています。 →こちら
by munichois
| 2010-10-11 21:55
| 旅の風景
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